2025年6月01日

昨今の夏の異常な暑さは、もはやそれが通常になってきているように思います。
熱中症で救急搬送される児童や高齢者のニュースを毎日のように目にする季節になってきました。
熱中症は真夏だけでなく、気温が高くなり始める梅雨明けの時期にも多く、暑さに慣れていないことや冷房の使用をためらうことが原因と思われます。
子供や高齢者だけでなく、どのような人であっても夏の暑さへの対策は必須です。
今回の医療コラムは熱中症の基本情報をまとめ、最後に厚生労働省の熱中症予防のための情報・資料サイトへのリンクを添付します。
<熱中症>
高温の環境で身体が適切に対応できないことによって引き起こされる状態
熱射病、熱疲労、熱けいれん、熱失神などさまざまな分類がある
軽症・・・大量の発汗、めまい、立ちくらみ、筋肉痛など
中等症・・・頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力や判断力の低下
重症・・・深部体温39.9℃以下で以下の3つのうちいずれかを含むもの
①中枢神経症状
②肝・腎機能障害
③血液凝固異常
最重症・・・深部体温40.0℃以上かつ重度の意識障害

上記の熱中症を疑う症状を認めた場合、まずは労作業や運動の中止・冷所での安静を実施し、着衣をゆるめ身体冷却を実施します。呼びかけへの反応が悪い場合は迷わず救急車を呼んでください。
水分が飲める状態であれば塩分と水分の両方を含む経口補水液の摂取を行います。
水分が飲めない場合や症状がなかなか改善しない場合は近くの医療機関への受診をお勧めします。
まずは熱中症にならないために活動の制限と環境調整、こまめな水分摂取を行いましょう。
熱中症患者の約半数は65歳以上とされています。ご自身の体力を過信せず対応をしていきましょう。
下記サイトもご参考に対策してみてください
厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
ほり内科外科クリニック
院長 堀 晋一朗