
全身・皮膚
全身・皮膚
めまいは大きく中枢性めまいと、末梢性めまいにわかれ、中枢性のめまいは小脳梗塞など、脳の中の異常でおこります。末梢性めまいは、脳以外の部位が原因でおこるめまいです。その中でも、耳が原因で起こる耳性めまいは、内耳やその周辺の問題に起因するめまいです。内耳には平衡感覚を司る前庭器官があり、これが影響を受けることでめまいが引き起こされます。主な疾患として良性発作性頭位めまい(BPPV)、メニエール病、前庭神経炎などがあります。
めまいの原因ははっきりわからないこともありますが、耳性めまいの場合は適切な治療が必要になります。また、中枢性であった場合は緊急の対応が必要なこともあります。
すり傷は適切な洗浄と保護で家庭での治癒が可能ですが、細菌感染の予防や傷の治りを早めるためには医療機関を受診しての処置が望まれます。とくに屋外でのけがの場合は砂やアスファルト、小石やガラス片などが埋まり込んでいないかを確認する必要があります。傷が大きかったり、深かったりする場合も受診をお勧めします。
きり傷は浅い表皮だけの傷であれば、出血があっても、しばらく圧迫することで血が止まり、縫合の必要はありません。しかし皮膚の土台となる真皮(しんぴ)成分が、完全に切り離れている切り傷は、大きく傷口が開き、皮下脂肪(黄色)や筋肉(赤色)、骨(白色)が見えてしまうこともあります。この場合は損傷した組織を適切に縫合することが大切です。
また屋外でのけがや汚れたものでの切り傷は、化膿する危険性がありますので、正しい洗浄と抗生物質の内服や軟膏塗布が必要です。
動物の咬み傷や虫刺されは状況に応じて処置や治療内容が変わりますのでまずはご相談ください。
じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると消えるという特徴があります。通常かゆみを伴いますが何にも触れていないのにチクチクとした感じや焼けるような痛みを感じたりします。皮疹は数十分から数時間以内に消えることが多いですが、1日以上続いてしまうこともあります。症状が悪化するとどんどん皮疹が出てきて、皮膚全体に広がります。
じんましんの治療で重要なのは、まず原因や悪化因子を探しそれらを取り除く、または避けるようにすることです。そのうえで薬物治療を行います。抗ヒスタミン薬の内服や痒みを軽減する塗り薬での治療が中心となりますが、皮膚症状が強い場合や呼吸苦が出現している場合には点滴や注射を選択することがあります。
皮膚の症状には法則性が無く、サイズの小さいものから、手足全体に及ぶおおきさのものもあります。形もまたいろいろで、小さなポツポツ、丸い形、卵型、線状などいろいろ見られます。違和感がある場合は早めの受診をお勧めします。
日常生活で多い外傷は熱傷(やけど)です。やけどは、皮膚に高温の液体や固体が一定時間以上接することで生じますが、比較的低い温度(44~60度)で生じる低温やけどもあります。原因としては、調理中のお湯・油、お茶やコーヒー、カップ麺など高温液体によるものや、アイロンやストーブ、フライパンなど熱性固体の接触が多く見られます。こどものやけどでは炊飯器やケトルの水蒸気、ヒーターの吹き出し口に触れてしまうケースが増えています。
やけどをしたら、流水で15~30分程度しっかり冷却することが大切です。衣服を着た状態の場合は、衣服の上から冷やしましょう。水ぶくれは破れて細菌感染することもありますので出来るだけ破らないようにします。初期冷却・洗浄の後は、患部をガーゼ等で保護のうえ受診してください。熱傷面積が多いと(特に乳幼児では)、命にかかわることがありますので、高度医療機関の受診をお勧めします。
きずあと(瘢痕)を目立たないよう治癒するためには初期治療が重要です。軽いので大丈夫と思わず、まずは受診されることをお勧めします。
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